骨粗鬆症

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは、生活習慣により骨の密度が減少してスカスカになってしまう病気です。骨がもろくなり、くしゃみなどのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。高齢の女性に多いと思われていますが、若い女性や男性でも長年の生活習慣や病気、薬剤の影響によって発症することがあります。

原因

骨粗鬆症の原因は大きく三つあります。一つ目は女性ホルモンの低下、二つ目は生活習慣、三つ目は病気や薬剤によるものです。

女性ホルモンの低下

骨はたえず新陳代謝(骨代謝)を繰り返しています。この骨代謝で、古い細胞は破壊されて新しい細胞へと生まれ変わります。古い細胞が破壊されることを骨吸収と言い、新しい細胞が作られることを骨形成と言います。

通常は、骨吸収と骨形成のバランスが保たれた状態です。これは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが作用しているためです。

エストロゲンには骨吸収のスピードを抑える働きがあり、エストロゲンが減少すると骨吸収のスピードが早くなってしまいます。そうすると、骨形成よりも骨吸収のほうが早くなり、骨の中がスカスカになってしまうのです。

女性ホルモンの低下は、閉経だけではなく、過度なストレスやダイエットによって卵巣機能が低下することによっても引き起こされます。そのため、閉経後の女性だけではなく、若い女性も骨粗鬆症になるリスクが潜んでいます。

生活習慣

過度なダイエットや、偏った食習慣による栄養不足は、骨粗鬆症の原因となります。

特に成長期は、将来丈夫な骨を作るための大切な期間で、この時期の生活習慣は骨密度に影響を与えます。 運動不足も骨粗鬆症の原因の一つです。運動をして骨に一定の負荷をかけることで、骨代謝が活発になります。

また、筋肉量が増えると骨に適度な負荷がかかり、骨密度を維持することができます。

その他にも、喫煙やアルコールが骨密度に影響を与えており、生活習慣は骨粗鬆症に大きく関わっていると言えます。

病気・薬剤によるもの

病気や服薬している薬剤が骨粗鬆症の原因になることがあります。

例えば、関節リウマチや副甲状腺機能亢進症、糖尿病などは骨代謝に影響を与えることが分かっています。また、ステロイド剤の長期服用により、カルシウムの排泄が促進されて骨密度が低下してしまうことがあります。

症状

骨粗鬆症は初期症状がなく、ある程度進行してから自覚症状が出ます。身長が縮む、背中や腰が曲がる、痛みが出るといった症状が現れます。

骨粗鬆症の検査は、骨密度検査やレントゲン検査、血液検査、尿検査などがあります。

治療

骨粗鬆症の治療は、骨密度を上げて骨折を防ぐことを目的に行います。

治療方法は大きく「薬物療法」「食事療法」「運動療法」の三つがあります。

薬物療法

骨粗鬆症の治療薬は、3種類あります。

一つ目は骨吸収を抑える薬、二つ目は骨形成を促進する薬、三つ目はカルシウム製剤です。現在はたくさんの治療薬があり、症状に応じて選択することができるようになりました。薬物療法の効果を上げるために、食事療法や運動療法を並行して行います。

食事療法

骨密度を維持、向上させるために食事療法を用います。食事の際は、骨をつくる主成分であるカルシウムや、摂取したカルシウムの吸収率を良くするビタミンDなどの栄養素を多く摂ることが重要です。ビタミンDは食事だけでなく、日光を浴びると体内で作ることができます。タンパク質も骨や筋肉を作る大切な栄養素です。

運動療法

骨代謝を促進するために運動療法を用います。階段の昇り降りやウォーキングなど、日常生活において無理のない範囲で運動量を増やすことが大切です。ただし、運動療法の際は、骨折に十分注意をする必要があります。

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