肉離れ

肉離れについて

肉離れとは、筋肉に強い負荷がかかることで、筋肉や筋膜などの組織が損傷している状態です。

スポーツをしている最中に起こりやすく、ふくらはぎや太ももに好発します。ストレッチ時や患部を動かした時に痛む軽度なものから、自力歩行ができないほど痛む重度なものまであります。

原因

走り出す瞬間やジャンプの瞬間など、急にかかる強い力に筋肉が負けてしまうことが原因です。

テニスやサッカーなど、瞬発的に筋肉を使うスポーツの最中に起こることが多く、ふくらはぎの肉離れのことをテニスレッグと呼びます。スポーツをしている時だけでなく、高いところから飛び降りたり、急に走り出したりするなど、日常の動作の中でも肉離れが生じることがあります。

肉離れは以下の条件の時に発生しやすくなります。


・筋肉の柔軟性が欠如している時
・筋力が不足している時
・筋肉が疲労している時
・体調不良の時
・寒い時

 

肉離れを予防するためには、筋肉の柔軟性を高めるストレッチをしたり、日頃から適度な運動をしたり、筋肉を温めたりすることが重要です。

症状

肉離れの好発箇所はふくらはぎや太ももの前側、太ももの後ろ側です。肉離れの程度により、症状は3段階に分類されます。

段階

第1段階

筋肉や筋膜の損傷が少なく、症状が軽い状態です。患部を動かした時に痛みを感じることはありますが、自力での歩行は可能です。

第2段階

筋肉の一部に断裂が生じ、内出血を起こしている状態です。痛みがあるため、自力での歩行が難しくなります。

第3段階

筋肉の断裂が深く、患部を触ると陥没しているのが分かる状態です。激しい痛みを感じ、自力での歩行はほとんどできなくなります。

診断方法

肉離れの診断には、視診や触診を行います。MRI検査や超音波検査で詳しく検査をすることもあります。見た目にあまり変化がなく痛みが弱い場合でも、想像以上に組織の損傷が激しいことがあるため、自己判断は危険です。

治療

肉離れが発生した時の応急処置と、その後の治療は以下の方法があります。

応急処置

RICE(ライス)

肉離れ発生時に応急処置として用いられます。RICEとは、それぞれ英語の頭文字をとったものです。

R…Rest(安静)

痛みを軽減させ、症状の悪化を防ぐために安静にします。

I…Ice(冷却)

内出血や炎症を抑え、痛みを軽減させるために、患部やその周りを冷やします。

C…Compression(圧迫)

腫れを防ぐために包帯やテーピングで圧迫します。

E…Elevation(挙上)

内出血を防ぎ、痛みを軽減させるために、患部を心臓よりも高くします。

治療法

保存療法

応急処置後は、基本的に保存療法を行います。
安静にして、患部を包帯やテーピングなどで圧迫・固定します。

温熱療法

炎症や痛みが治まったら、温熱療法を行います。入浴をしたり、温かいタオルで患部を覆っ

たりして血行を促進させることで、自然治癒力を高めます。

リハビリ

ストレッチや筋肉トレーニングから始め、軽いランニングなど少しずつ運動を再開していきます。

薬物療法

上記の治療と併せて薬物療法を行うことがあります。湿布薬や塗り薬だけでなく、内服薬を使用する場合もあります。痛みが激しい時は非ステロイド性の抗炎症剤を処方します。

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