腰椎分離症

腰椎分離症について

腰椎分離症とは、成長期である10代に激しいスポーツを繰り返すことで腰椎に疲労がたまり、椎間間接にひびが入って分裂してしまう病気です。特にジャンプや体を反らす動作、腰をひねる動作のスポーツをしていると発症しやすく、スポーツ選手の約3割~4割は発症していると言われています。腰椎分離症は10代で発症しますが、このまま放置していると加齢とともに分離すべり症に進行する可能性があり、腰椎分離症になった人の約1割~2割は分離すべり症になると言われています。

原因

身体が柔らかい10代のうちにジャンプや体を反らす動作、腰をひねる動作を繰り返すことで腰椎に負荷がかかることが原因です。腰椎に負荷がかかると、椎間関節に亀裂が入り、疲労骨折を生じ、腰椎が分離します。

症状

腰椎分離症の主な症状は、腰の痛みです。とくに腰を反ったときや、ひねったときに痛みが増します。これは、腰椎が分離することで腰が不安定になり、腰を支える周辺の筋肉や靭帯に大きな負荷がかかるためです。
日常生活に支障をきたすほどの痛みがないため、このまま放置する場合も多いと言われています。しかし、腰椎分離症を放置していると、加齢とともに腰椎すべり症を発症する危険があります。
腰椎すべり症になると、腰の神経が圧迫され、腰や下肢に痛みやしびれを生じます。さらに症状が進行すると、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアに移行することがあります。

腰椎分離症の診断は、問診やレントゲン撮影、CT撮影、MRIを用いて判断します。

治療

腰椎分離症の治療は、大きく分けて「保存療法」と「手術」の2つです。

保存療法

保存療法は初期~進行期に効果的です。
スポーツを禁止にし、コルセットを装着して患部を動かさないようにします。

患部を固定することで、分離部分の骨癒合を促します。この時期は、重いものを持ったり、腰をひねったりする動作は避けて、腰に負荷がかからないようにすることが重要です。
また、痛みがひどい場合は、消炎鎮痛薬などを用いて痛みを軽減させることがあります。

手術

保存療法で症状が改善しない場合は、通常、脊椎固定術を行います。不安定な椎間関節を固定する方法です。

予防方法

腰椎分離症は、腰に大きな負荷がかかることが原因のため、負荷をかけないように日ごろから気を付けることが重要です。腰を支えるために、腰の筋肉の柔軟性を上げたり、筋力強化をしたりするなどを心がけましょう。また、一つの動作を繰り返すことは避け、身体をまんべんなく動かすことが効果的です。

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