肩こり

肩こりについて

肩こりで悩んでいる人は多く、平成25年の厚生労働省の調査によると、男性は腰痛に次いで2番目、女性では最も自覚症状を感じている症状であることが分かっています。 (「平成 25 年 国民生活基礎調査の概況」より)

原因

肩こりは筋肉疲労によって血流が悪くなることや、末梢神経の障害によって引き起こされます。

肩こりの原因となるものは様々で、大きく3つに分類できます。

疾患が特定できないもの

肩こりで悩んでいる大半の人は、疾患が特定できません。考えられる要因としては、以下のものがあります。

筋肉疲労による血行不良

首や肩の筋肉は頭を常に支えているため、緊張し続けています。

緊張が続くことで、筋肉疲労を起こして疲労物質がたまり、これが血管を圧迫して血行を悪くします。血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が運ばれず、筋肉疲労が更に悪化してしまいます。

姿勢

同じ姿勢が長時間続くことで、筋肉が緊張して筋肉疲労を引き起こします。

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作などの首を前に突き出して両肩をすぼめる姿勢は、血行不良を引き起こす原因です。

眼精疲労

目の周りには薄い筋肉が集まっており、目を使うことでこの薄い筋肉に疲労物質が溜まります。

溜まった疲労物質は、首を通り肩にまで広がり、血行不良の原因となります。

運動不足

筋肉は体中に血液を運ぶ役割を担っています。運動不足により筋力が低下することで、血行が悪くなり、酸素や栄養が十分に体中に行き渡らず筋肉疲労を起こしやすくなります。

ストレス

ストレスには筋肉を緊張させる作用があります。強いストレスは、血管自体を収縮させて血行不良を引き起こすため、筋肉疲労の原因となります。

整形外科疾患によるもの

整形外科疾患が原因で肩こりが誘発されている場合があります。肩こりを伴う疾患は、頸椎椎間板ヘルニアや、肩関節周囲炎といったいわゆる五十肩などです。

循環器系疾患などによるもの

心筋梗塞や狭心症などの循環器系疾患が原因で肩こりを感じることがあります。この場合、左肩に放散痛と言われる「いつもとは違う肩こり」を感じます。

今まで経験したことがない肩こりを感じた場合は、注意が必要です。その他にも、貧血や更年期障害、うつ病が肩こりの原因となることがあります。

症状

首や肩周辺の筋肉が緊張し、張っている、痛い、凝っているなどの症状が出ます。肩こりがひどい場合は、頭痛や吐き気を伴うことがあります。

主に肩こりに影響する筋肉は、僧帽筋という首や肩、背中にかけて張っている筋肉です。

予防法と治療

肩こりは日常生活の動作と深く関わっているため、原因となる動作に気をつけることで予防をすることが可能です。

予防法

・ストレッチなど適度な運動や体操をして血行を良くする
・入浴や、蒸しタオルで肩を温める
・同じ姿勢を長時間とる場合は、こまめに休憩をとって体を動かす
・パソコンやスマートフォンを使う場合は、適度に目を休める

治療法

あまりにも肩こりがひどい場合は、病院で治療を受けることをお勧めします。
肩こりの治療には以下の方法があります。

マッサージ療法

マッサージをして、血行を改善します。

運動療法

筋力の強化やストレッチをして筋肉の緊張を改善します。
また、ストレッチや日常生活の指導も行います。

薬物療法

筋弛緩薬や漢方薬、湿布薬など症状にあった薬を処方します。
痛みが酷い場合は、痛み止めを出す場合もあります。

注射療法

神経ブロック注射といった痛みを和らげるものや、ボトックス注射といった筋肉を弛緩させる注射をします。

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